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親子トレランでボディバランスを鍛えてみる

みなさん、トレイルランニング(通称:トレラン)というスポーツをご存じでしょうか?トレランは山の中を走るスポーツです。

私は元々ロードランニングやトライアスロンを趣味でやっていたのですが、プロトレイルランナー石川弘樹さんの「トレイルランニングを楽しむ(出版:地球丸)」を読んですっかりハマり、今はもっぱらトレランを趣味にしています。

私がトレランをやっていることは息子も知っていて、ある時、息子から「一緒に走ってみたい」と言われたので、やらせてみたところグングン上達する。。別に期待してやらせたわけではないんですが、トレランをやった結果、息子はその辺を走っても全く転ばなくなったので、息子とのトレランをちょっとご紹介したいと思います。

 

トレランはバランス感覚を鍛えられる!?

運動ができる子を「あの子運動神経いいよね」とよく言いますが、実は運動神経には、幼少期の運動経験がすごく重要と言われています。

その中でも特に重要と言われているのが、「体幹」と「ボディバランス」で、特にボディバランスについては、不整地を歩いたり、走ったりすることですごく鍛えられるそうです。

幼児を対象に自然教育/体育を教えられている長谷部雅一さんは、Akimamaの記事「【連れださない理由がない!】専門家に聞いた「子どもの成長と自然遊び」の深すぎる関係(山と海の注意点付き)」でボディバランスの重要性を説いています。

Akimamaスタッフ「自然のなかで遊んでいる子どもと、そうでない子どもって明確な違いってあるんですか?」

長谷部さん「ありますね! 例えば幼稚園の年長さん(5~6歳)でも、多くの子どもは今歩いているような里山を歩かせるとバタバタと転ぶんです。普段歩き慣れた平地じゃないところになると、身体の中心がすぐに見つけられないんですね。」

Akimamaスタッフ「へえ~! 自然のなかで遊んでいる子は違う?」

長谷部さん「そうですね、明確に違います。自然のなかで遊んでいる子はボディバランスが鍛えられているので、転びにくいだけじゃなく、不整地でも走ったりジャンプしたり……といろんな展開に合わせてうまく身体の使い方ができるんですよ。」

 

改めて考えてみると、私も子供もトレランをやってから基本的にこけなくなったように思います。

 

始めたのは2歳10ヵ月のとき

親子のトレラン練習、始めたのは息子が2歳10ヵ月のときです。高尾山に遊びに行ったときに、息子が「一緒に走ってみたい」と言ってきたので、緩い坂を手を繋ぎながら走ってみることにしました。当時の映像はこちら。

ちなみに↑は、高尾山の蛇滝コースで、ケーブルカーで高尾山口駅をおりて、蛇滝コースから下りました。小さい子供だと山の上りはきついので、下りから始める方が山を嫌いにならなくていいかなと思います。

 

このコースで2回ほど走り、この他に公園とかでも丘みたいなところや土の斜面があれば、「走ってみよう!」と息子に練習をさせてみました。そうしたところ、4歳半になったころにはだいぶ走れるようになっていました。

 

山じゃなくて子供の国の芝生の坂道で。これも4歳半です。ここなら芝生なのでころんでもたいていはすり傷ですみます。凧揚げのために走ったのですが、凧は全く上がっていません(笑)

 

そして現在5歳半。大島の三原山で石砂利の坂道を走り抜けても全くころばなくなりました。

 

下の2歳半の子もそのうちやってくれれば、3人で走れて楽しそうです☆
ただ、絶対安全なスポーツではないので、上の子の成功体験を引きずらず、まずは下の子が興味を持ってから、きちんと下の子の成長段階を見ながらできればなと思っています。
慢心は事故につながってしまうので自戒の念を込めて…。

 

大人のスポーツとしてもトレランはおすすめ

トレランは、まだまだマイナースポーツだと思うので、大人でも山の中を走ったことがある人はそれほど多くはないと思いますが、ロードランニングをやっている人であれば、是非一度やってみてほしいです。

森の中を走るのは、道路を走るのと違ってすごく清々しい気分になります。また、春や夏には新緑を観ながら、秋になればフカフカな落ち葉の上を走る等、四季を感じることができるので、練習をしてても気分が良いです。

また、ランニングのトレーニングという点でも登り坂を走ることで脚の筋肉が鍛えられ、また心拍に負荷をかけるトレーニングができます。あと精神的な面で、ロードランニングのレースで登り坂があっても全く気にならなくなります(笑)

ちなみに、トレランではこんな場所を走ります。ときに雪が残っている山だったり夜の山だったり。こんな自然の中を走れるのって素敵じゃないですか?

 

トレランは「山を壊している」とか「登山者と接触して危ない」とか悪いイメージが報道されたりもしますが、私の感覚ではトレランの大会関係者や参加者は自然やマナーを守ろうという意識が高い人の方が多いです。一部の人、一部の行動でトレランというスポーツ全体のことを悪く思わないでもらいたいです。

少しでもトレランに興味を持っていただけたのであれば、是非一度トレランの練習会とかに参加してみてください。トレランをやっている人達の見方が変わると思います。