遊び場・旅行

まるでトムソーヤの世界!2泊3日ツリーハウス作り体験をしてきました☆

5歳の息子が最近「マジックツリーハウス」という本にはまっています。この本は、二人の兄妹が魔法のツリーハウスを使って時空旅行をするというお話で、シリーズ累計1億5,000万部以上売れているというアメリカの人気児童図書です。

子供がはまっているので、せっかくだから夏休みにツリーハウスに泊まってみようかと色々探すことにしました。でも有名な「北軽井沢スウィートグラス」や「ホウリーウッズ久留里キャンプ村」は人気で既に予約でいっぱい…。ダメかとあきらめかけたとき、千葉でツリーハウス作り体験を企画しているサイトを発見!これは行ってみるしかないと思い、夏休みの目玉旅行として行ってきました!

 

場所は南房総市の「ガンコ山」

今回行ったのは千葉県の南部にある南房総市の「ガンコ山」。杉並の我が家から100kmほどで、都心から比較的近場という我が家の旅行ポリシーにも合致します。

名称 ガンコ山ツリーハウスビレッジ
住所 千葉県南房総市大井 218-1
HP https://www.treehousemaster.com/
今回参加した企画 親子で隠れ家作りに挑戦! ツリーハウスマスター2泊3日
行くときの留意点 館山道鋸南富山ICから20分くらいですが、ICをおりてガンコ山までコンビニ等はありませんので、お弁当等を購入する際は、ICを降りてすぐの道の駅「富楽里」で買うことをおすすめします。
また、看板が全く出ていなく、上記住所は山の麓までしかいけないので、麓の朝倉商店に聞いていく必要があります(予約時の案内書にも記載があります)。

 

最初にここのHPを見たとき正直震えました。

電力会社もガス会社も水道局との契約もないー独立した森の秘密基地ガンコ山は1998年千葉県南房総の山の中に日本ではじめてのツリーハウスヴィレッジとして建設されました。無尽蔵に便利なはずの都市と遮断されたガンコ山に豊かさがないわけではありません。ガンコ山は、こどもの頃した秘密基地遊びのエッセンスをたっぷり詰め込みながら、Off the gridというライフスタイルを貫いています。放置林を整備して間伐材を利用したツリーハウス、電気は100%自然エネルギーの利用、水は沢から引き、料理はすべて薪で作り、手作りピザやタケノコ、クリなどの季節の味を楽しみます。棚田の復活によるお米作りなど土にも親しみます。樹間のデッキではヨガやツリーシアターなんかも楽しみます。Off the grid とは「太陽 水 土 木 風」今そこにある資源の最大活用から自然原理に逆らわないシステムです。

出典:ガンコ山HP

 

この人達どんだけガチなの…。でもツリーハウス作りはもちろん、超自然でアウトドアを楽しんでいる人達に会ってみたいと思い、俄然興味が沸いてきました。料金は、2泊3日、保険・食費・宿泊費込みで、親子4名(料金がかかるのは4歳以上)で44,000円(税込)。値段も安かったので、即応募しました。

 

出迎えてくれたのは遊び心満点のおっさん達

集合は11時にガンコ山。13時半から初日の作業が始まります。ただ、高速(アクアライン)が激混みで遅刻しました。

ここまでエッジの効いた企画に参加にしたのは始めてだったので、実は少し緊張していました。松岡修三さんのような超熱血で厳しい人が出てきたらどうしよう、遅刻とかキレるんじゃないかとか心配していました…。でもそれはただの杞憂におわり、到着して出迎えてくれたスタッフの皆さんは、子どもに優しい笑顔が素敵なおっちゃん達でした☆

スタッフの皆さんは、住んでいるのは東京や千葉の他の場所で、仕事を別にしているので、いわゆる二重生活をしていて、時間を見つけてはガンコ山に遊びに来ているみたいです。近所の商店が持っている山を借りて、20年以上ひたすらアウトドアを楽しみ続けているそうです。

最初にガンコ山を案内してくれました。途中に生えている何気ない植物がワラビ、フキ、タラの芽といった山菜であると教えてくれたり、登山道と違うちょっと未整備な感じの道を歩いたり、なんか自然の山という感じで、ワクワクしました。

 

1日目:ツリーハウス作りスタート

電動ドライバーの使い方を覚える

ツリーハウス作りの前に、一番利用頻度の高い電動ドライバーの使い方を習いました。縦だけでなく、ななめにねじ込むやり方もできないとツリーハウス作りはできないんだとか。

基本的に子どもも一緒にやることが前提なので、子ども達が地面に板を置いて練習。5歳の息子がチャレンジしましたが、電動ドライバーが重いのでなかなかうまくいかず。でも頑張って何度もチャレンジして、板に打ち込むことができるようになりました!

なんとか電動ドライバーが使えるようになったら、いよいよツリーハウス作りです!

 

思ったより高い!ツリーハウスを建てる高さを決める

まずはツリーハウスを建てる高さを決めるのですが、2段階の方法で印をつけます。

最初に、ペットボトルに水を入れてチューブを繋いだ器具を使い、支柱となる4本の木に印をつけていきます。パスカルの法則でペットボトルと同じ高さでチューブに水がたまるので、支柱となる各木に水の高さと同じになる場所にテープを貼っていきます。正直目だけで見たら、全然同じ高さに見えない…。これは技ですね!

 

次に、最初にテープを貼った位置から建てたい高さをメジャーで測り、再びテープを貼ります。私たちは1mでしたが、一番低い場所にある木から見ると結構な高さで、大人が手を伸ばしても届きません。

 

これで大丈夫?床材の支えを固定

先ほど貼ったテープの高さで床材の支えを固定していきます。この支えは二本の木材をボルトとナットで固定しているものですが、こんなもので床は落ちないの?と少し不安になりながら固定していきます。高いところは脚立を使って大人がやりますが、低いところは子ども達がやります。

 

置いただけなのに丈夫!床材を設置

支えを固定したらいよいよ床材を置いていきます。支えに角材をわたして、そこに縦横に板をおいていきます。床材をどこにも固定していないので、乗る前は結構不安…、でも本当に床に乗れます!すごい!!
子供達も床材を敷くところを手伝って、床材の上に乗ります。ケガのリスクもありますが、こうやってやらせてみることってすごく大事ですよね。

 

子ども達が活躍!床材をねじで固定

縦横においた床材をねじで固定していきます。子ども達が教えてもらった電動ドライバーでやっていきます。うちの5歳の息子もやりました!Good Job!
驚いたのは、床材の支えである杉に固定した二本の木材にはねじをうちこまず、固定もしません。これは、木が成長して大きくなっても対応できるようにするため、だそうです。うーん、よく考えられている。

 

1日目の作業はこれにて終了。14時からスタートして17時くらいまでたっぷり汗かきました。

 

夕食はカレー、その前にシャワー

1日目の夕食はカレーで、参加者も料理を手伝います。車で数分のところにシャワーを浴びる設備があるので、夕食作りとシャワー浴びる家族が分かれます。

お料理の手伝いは野菜切りです。

 

シャワー設備はこんな感じです。2室あり、シャンプーやボディーソープもありました。
ちゃんとお湯もでますが、暑かったので水シャワーで十分でした。

 

さっぱりしていよいよ夕食。お米もガンコ山の人達が自分達で作ったものだそうです!
息子たちもバクバク食べました。作業をいっぱいしたのでお腹が空いていたんですね。ちなみに、車で5分くらいのところにお店があり、飲み物やお酒とかはそちらで調達ができます。

 

ご飯が終わった食器は灰をかけて油を中和します。近くにトウキョウサンショウウオがいるから油を排水に流さないようにするんだそうです。優しい☆

 

ご飯後は花火と虫捕りを満喫☆

ご飯を食べ終わったら花火です。周りに誰もいないので、ロケット花火や打ち上げ花火をあげ放題!我が家では手持ち花火は何度もやっていますが、ロケットや打ち上げ花火はやったことがなかったので大興奮。一緒に参加したお兄ちゃんたちがサポートしてくれたので、うちの息子もロケット花火をあげることができました☆

 

花火が終わったら、夜のカブトムシ・クワガタ探し。よく集まる木があるということで、みんなで探しにいきました。カブトムシとコクワガタがいっぱい見つかりました☆今回は見つけられませんでしたが、ミヤマクワガタもいるそうです。

21時過ぎまでガッツリ遊び本日はおやすみ。子ども達も即寝ました。

 

2日目:ツリーハウス完成へ

翌日は8時に集合して朝ごはんです。でも子ども達は7時前から遊んでいました。スタッフのおじさんも、朝ごはん前だというのに、木材を運ぶ機械でタクシーといって子ども達を乗せて遊んでくれました。本当にいい人☆

 

いよいよ居住スペースに

朝ご飯を食べてまったりしたらツリーハウス作りを再開です。昨日床を作り終わったので、いよいよ居住スペース作りです。まずは下の枠組みを作ります。

 

下の枠組みができたら、ここに支柱となる板をはめて屋根の枠組みとなる板を乗せていきます。必要な木材は子ども達も手伝って床にあげていきます。

 

屋根づくりはスリル満点

屋根を覆うために屋根の枠組みに板をのせていき、子どもが屋根に上って、固定するためのねじを打ち込んでいきます。写真でうまく伝わらないかもしれませんが、結構高いです。屋根の上は一番低い地面から5m以上あったかも…。5歳の息子がチャレンジし、「めっちゃ怖かったけど楽しかった!」とのこと。本当によくやったなぁという感じ。下でいつ落ちてきても受け止める覚悟でハラハラしながら見ていました。

 

昼食はリアルな流しそうめん

ここでお休みがてら、昼食をとります。この日の昼食は流しそうめんでした。
おもちゃの流しそうめんはやったことはありますが、今回は半分に切った竹にそうめんを流す超リアルな流しそうめん。私も初めて体験しました。思ったより早くてとれなかったですが、子ども達は面白そうにつかんでいました☆味も最高でした☆

 

壁をつけていよいよ完成へ

昼食が終わったら、窓と壁をつけていき、いよいよ完成に向かいます。色々な形の木を駆使して隙間をなくしていきます。低いところは子ども達が、高いところは大人達が電動ドライバーを使って壁を固定していきます。

 

感動☆ツリーハウス完成!

壁がつけおわったら、とうとう完成!!!2日目の14時頃でした。
4畳くらいの小さな小屋ですが、めちゃくちゃ感動しました!!必要な木材、木材の加工はすべて事前にスタッフの方が準備してくれていたとはいえ、わずか2日でツリーハウスが完成、かなり驚きでした。
子ども達は本当にうれしそうで、子どもの秘密基地にするから大人は入るなと言われました(笑)


 

山ならではの遊びを満喫

ツリーハウス完成後は自由時間。シャワーを浴びて、リフレッシュしましたが、子ども達は再び遊んで汗まみれに。一緒に動く親も当然汗まみれになります…。でも子どもが楽しく外で遊んでいる姿は何よりも嬉しいので、全然気になりませんでした☆
ガンコ山では虫捕りや山の中を動き回ったりして遊べる他、薪割りや手作りのブランコ、ターザンロープ、ハンモック等で遊べます。実はうちの息子はブランコが苦手なんですが、お友達の雰囲気にのせられて、ブランコで遊んでいました☆



 

夕食は麻婆豆腐と鮭ご飯

2日目の夕食は麻婆豆腐と白いご飯に焼き鮭ほぐしていれた鮭ご飯です。私達は麻婆豆腐の餡作りを担当。自然の中で、しかも腹ペコの状態で食べるので美味い☆食べるのに夢中であまり写真撮れず。すいません…。
ご飯後は、今日も花火を楽しみました。

 

3日目:弓矢とピザ作り

3日目も朝は8時集合ですが、子ども達は相変わらず朝早くから遊びます。早い子は4時台に起きて作ったツリーハウスに行ってたとか!?

朝ご飯は、パン、ソーセージ、ゆで卵、バナナ。BBQグリルで焼くパンってめちゃくちゃ美味しいんですよね。自分でキャンプ行くと朝から火おこしするのが面倒でなかなかやらないんですが、やっぱり美味い☆

 

 

朝ご飯を食べたら、竹で弓矢作り。のこぎりと鉈(ナタ)を使って弓矢を作ります。初めて使う工具で息子も苦労しました。ちょっと5歳には難しかったので、かなり親がサポートしましたが無事完成☆
弓矢は結構飛びますが、体にぶつかってもケガはしなそうでした。とはいえ、目とかに当たったら大変なので、絶対に人に向けて打ってはダメです。


 

そして最後はピザ作りです。自家製のドラム缶ピザ窯で焼きます。生地を用意してもらって、のばすところを子ども達がやります。また、ピザソースはトマトを擦りおろして作ります。トマトピザ、ネギ味噌ピザ、麻婆豆腐ピザを作りました。子ども達も自分で作ったピザは格別なのかいっぱい食べていました☆

 

ピザを食べ終わって、13時過ぎ。これにて2泊3日の体験プログラムは終了しました。

 

感想:不便でも超満足

全体的な感想としては超満足☆でした。ツリーハウス作りそのものは、子どもが小さかったのでやれることは限られていましたが(小学校中学年以上の方がツリーハウス作りそのものは楽しめるかも)、その中でもいっぱいチャレンジできることはありましたし、ツリーハウス以外にも楽しめることがいっぱいありました。よかったところをピックアップすると以下のような点です。

  • 不便だからこそ遊ぶ
    テレビもなく、冷蔵庫もなく、もちろんクーラーもありませんので、ここでの生活は正直不便です。でも、子ども達からは、そういった不便に対する不満は全然聞こえてこず、むしろひたすら山の中に入って、汗を全開にかいて楽しそうに遊んでいました。
    家の近くであればここまで外で遊ばなかったと思いますし、親も「そろそろ帰ろう」と言い出しちゃうと思います。不便だからこそ遊ぶ、不便なことも子どもを外で遊ばせるためには重要なんだなと改めて思いました。
  • 普段ではできないチャレンジで成長を感じられる
    電動ドライバーを使ったり、屋根の上に登ったり、薪割りしたりなんて普段ならできません。でも、何が危ないか、どうやったらできるのか、はやらせないと学べません。ケガは怖いですが、それを恐れてダメと言っていると成長の妨げになります。やらせてみれば最初はできなくてもだんだんできるようになり、子どもの成長を実感することができます。まだ早いだろうは結構親の思い込みであったりすることの方が多いかもしれません。周りの大人達が自分の子どもかどうか関係なく注意もするので、自分の家族だけでやるよりも安心してやらせることができるのもいいですね。
  • 初対面、かつ年齢の違う友達と遊ぶ経験を積める
    今回参加したのはうち含めて4家族ですが、初対面ですし、子どもの年齢もバラバラでした。1日目はそれほど仲良くなかったですが、2日目、3日目と時間を経るごとにどんどん仲良くなっていきます。うちの2歳・5歳の息子は小学3年生にいっぱい遊んでもらいました。仲良くなりすぎて2歳の息子は、最後にバイバイするときに大号泣してました(涙)
    保育園や幼稚園のお友達と遊ぶのも大事ですが、これから小学生になって保育園の違う面識のない友達とも遊んでいくので、こうやって知らない子ども達と遊ぶ体験もすごく貴重ですね。

 

強いて不満というか、対策をした方がいいかもと思ったのは、夜の暑さでした。普通は朝晩冷えこみ、夏でも毛布をかけたりするそうですが、今回は猛暑だったため2日とも熱帯夜、普通に汗をかきました(汗)。自然現象なのでどうしようもないですし、不便な日常を楽しみにきているんですが、寝不足になり少し翌日に響きました。なので携帯扇風機くらいは用意してもいいかもしれません。

 

ただ、繰り返しになりますが、全体としては超満足していて、参加して本当によかったと思いました☆スタッフの方々もとても素敵なので、是非一度体験してもらえればと思います!子ども達もめちゃくちゃ喜びます☆