遊び場・旅行

親子でトライアスロンをやってみませんか?@大磯ロングビーチ

皆さんトライアスロンと聞くとどんなイメージを持ちますか?とにかく過酷で、距離が長いイメージを持たれてる方も多いと思います。でも、実はトライアスロンにはすごく距離が短くて、ちょっと練習すれば完走できる大会もいっぱいあります。それに小さな子どもと一緒に参加できる大会もあるんです!

私も30過ぎから始めましたが、始めて本当によかったと思っているので、トライアスロンの誤解を解き魅力を伝えるとともに、子どもと一緒に参加した大会のことをご紹介したいと思います。

 

トライアスロンは思ったよりも身近なスポーツ

トライアスロンは「スイム(水泳)」、「バイク(自転車)」、「ラン(長距離走)」の3種目を連続して行う競技で、きついイメージがあるのか敬遠されがちですが、やってみると意外にそうでもありません。なのでまずは敬遠する人が持っている誤解を解きたいと思います。

誤解①:距離が長すぎる

トライアスロンは過酷な競技と言われがちなのは、おそらく一番有名なアイアンマンと呼ばれる大会の距離がすごく長いからです。でも実際は大会によって距離はバラバラで、特に有名な4つのカテゴリの距離は下記になっています。

カテゴリ スイム バイク ラン
①アイアンマン
(ロングディスタンス)
3.8km 180km 42.2km
②ハーフアイアンマン
(ミドルディスタンス)
1.9km 90km 21.1km
③オリンピックディスタンス 1.5km 40km 10km
④スプリントディスタンス 750m 20km 5km

 

④スプリントディスタンスが一番短いかというとそうではありません。後ほど紹介する「大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン」は、スイム:200m、バイク:5km、ラン:1.25kmで、しかもスイムは足の着くプールでやるので溺れる心配もありません。

 

誤解②:休みなく運動し続けることは無理

3つの競技をやりますが、最初から最後までハードに体を動かし続けているかというと、実はそうでもありません。最後のランは途中から歩いている人が結構多いです。
フルマラソンに出たことがある人はわかると思いますが、実際最初から最後まで走っている人は半分以下で、途中から歩いている人はいっぱいいます。
なので、最後まで運動し続けるのは無理でも、途中で休憩入れたり歩いたりすればなんとかゴールを目指せるかも、というレベルになれば大会で十分完走は目指せます。

 

誤解③:自分は泳げない

バイクやランはするけど、泳げないからトライアスロンはしたくないという人も一定数います。泳げない方というのは、小学生のときに泳げなかったことを引きずっている方が多く、今大人になって改めて習ってみると意外にできてしまう人が結構います。小学校の限られたプールの時間だけではきちんと教われないですし、大人になってからレッスンを受けると理解力が上がっているので上達は早いです。

うちの妻も最初は15mくらいしか泳げなかった(クロールすると沈んでいった…)んですが、少し教えたらすぐに泳げるようになり、6ヵ月後には海で750m泳げました。
また、私が通っているスイミングスクールでは、60歳過ぎてから水泳を始めたというおじいちゃん・おばあちゃんがかなり多いんですが、私より全然速いです。一応私もロングディスタンスを何度も完走しているくらいの体力はあるんですが、全然勝てません。

もちろん個人差はあると思いますが、泳げないというのが昔の経験からくるものであれば、1~2回習ってみるだけで泳げるようになるかもしれません。

 

トライアスロンの何がいいのか?

体型・体力の劣化を防ぐ

おそらく妙齢の大人が新しくスポーツを始めるきっかけの大半はこれなんじゃないかと思っています(笑)
私も30歳になった頃にかなり劣化し、これはまずいと思って運動を始めたのがトライアスロンのきっかけでした。特にランニングを始めてからはビックリするほど体重が落ちました。やっぱりジム等での筋トレよりも有酸素運動は脂肪を落とすのに有効なようです。
それに、ランやスイムは肩・肩甲骨を動かすので肩こりがなくなるのでデスクワーク中心の方は是非やってみてください。私は超重度な肩こり症だったのですが、トライアスロンを始めてからは肩こりとは無縁になりました。

ちなみに、有酸素運動のスポーツは多くありますが、トライアスロンのいいところは3つの種目をやるので飽きにくいことですね。ランニングに気分が乗らなければスイムに行ったり、サイクリングがてらバイクの練習をしたり、練習のバリュエーションが豊富なので飽きにくくておススメです。

 

大会に出るとみんなにビックリされる

トライアスロンは過酷なイメージが先行しているために、トライアスロンをやったというと距離関係なしに、「すごい!?そんなことやってるの!?」とびっくりされます。
フルマラソンを完走したというよりもはるかにビックリされると思います。

陳腐な理由に感じるかもしれませんが、実際に周りからびっくりされたり応援を受けてみたりすると運動をすることの強いモチベーションになるのがわかると思います。

 

大会に出ることで運動のきっかけを作れる

運動を始めてみたものの、継続するのってすごい難しいと思ったことありませんか?痩せたいとか体力をつけたいとかだけではモチベーションの維持って正直難しいです。

でも「このトライアスロンの大会に出る」と決めてエントリーまでしておくと「完走するために練習しなくちゃまずい」という不安感からまめに練習をするようになります。大会に出ることを友人達に言うともっと効果的です。言った手前、完走できないのは恥ずかしいという思いが沸くので、頑張って練習します。

なので、運動習慣を維持するためにも、トライアスロンの大会に参加してみるのはすごくおススメです。大会に出てみるとお祭り気分ですごい盛り上がりますよ!

 

参加した大会は大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン

さて、ここまでトライアスロンについて書いてきましたが、ここから子どもと一緒に参加したトライアスロンをご紹介したいと思います。

元々私も妻もトライアスロンをやっていて、大会には子どもとの旅行を兼ねて参加していました。そんなあるとき、子どもが親がやっていることに興味がわいたのか「トライアスロンやってみたい」と!?キッズ向けの大会があれば参加できるかもと思い、早速調べてみたところ、大人にも子どもにも優しい大会を見つけました。

それは
大磯ロングビーチファミリートライアスロン
です


出典:大磯ロングビーチ公式HP

巨大プール、プリンスホテルで有名な大磯ロングビーチ、ここで毎年夏のプール開き直前の6月末から7月頭に、子どもも参加できるトライアスロンを開催しています。大磯は杉並から60km、車で1時間程度ですので、比較的近場であることも参加を決めた理由の一つです。
※2020年はコロナウイルスの影響により9月に開催するようです

距離は参加する年齢によって分かれていますが、未経験者でも参加しやすい内容になっています。

区分 対象者 スイム バイク ラン
ちびっこ 未就学児 15m 150m 50m
キッズ低学年 小1~小3 50m 1.5km 1km
キッズ高学年 小4~小6 100m 3km 1km
ジュニア 中学生 200m 5km 1.25km
チャレンジ 高校生以上 200m 5km 1.25km
一般 高校生以上 375m 10km 2.5km

特にちびっこの部はルールがすごく優しいです。

  • スイム:15m   親が抱えてもOK(泳げなくても問題なし)
  • バイク:150m 自転車じゃなくても乗り物ならなんでもOK(ベビーカーの人も)
  • ラン:   50m   歩いても親が抱きかかえてもOK

要するに難しければ親のサポートは何でもOKというルールですので、できるかどうかわからないけどやらせてみたいという方にはすごくおススメです。

その他詳細を知りたい方はMSPOさんのエントリーページに2020年9月開催の大会の要綱が掲載されていますのでご覧ください。

 

実際のトライアスロンの様子

我が家は2回ほど参加しています。一般の部にママが、ちびっこの部に長男(3歳のときと4歳のとき)が参加し、私は全面サポートです。

最初は受付で、7:15~8:00の間にすませます。トライアスロンは肩にゼッケン番号を書き、気分がグッと上がります。受付後は自転車を専用の置き場(トランジションエリア)におき、スタートを待ちます。

 

一般の部(大人)

まずは大人の部でママが頑張ります。コースはこんな感じで全長12.9kmです。

 

最初はスイム(200m)。待っているときの写真を見てもらえば分かりますが、足が着くので溺れる心配はありません。

 

次にバイク(10km)。プールが終わったら事前に自転車を預けた場所まで行き、自転車に乗り込みます。ちなみにヘルメットの着用義務ありです。

 

 

最後はラン(2.5km)。プールサイドを走ります。

 

ゴール☆2年ぶりのトライアスロンの完走です。
すっぴんのため顔出しNGと言われたので顔は出せませんが、いい表情をしています☆

ちびっこの部

続いて息子(当時4歳)の出番です。コースはこんな感じで全長215mです。

最初はスイム(15m)。大人用のプールを横切るように泳ぐのですが、子どもの身長では足が届かないので、みんな大人がサポートしてスタートを待ちます。

 

いよいよスタート!!うちの息子は泳げないので、ママが抱えて進みます。

 

スイムが終わりバイク(150m)。自転車に水着のまま乗り込みます。ストライダーやベビーカーの人もいましたよ。

 

無事ころばずバイクが終了。最後のラン(50m)に入ります。不覚にも、サポートで手いっぱいになり写真は撮れず…。

そしてとうとうゴール!!首にメダルをかけてもらって本当に嬉しそう☆

 

親子で参加する良いところ

本当の意味での家族の一体感

子どもはトライアスロンというものをよく理解していませんでしたが、親と同じ競技をできたのはすごく楽しかったんだと思います。
親子で一緒に遊ぶとよく言いますが、本当に一緒になって楽しめることって実は少ないと思っています。今回のように全力でサポートしたり、ゴールを一緒に喜んだり、本当に一体感が出て、子どもと一緒に楽しむってこういうことなんだなと感じさせてもらえます。

 

苦手な運動をやるきっかけ

実はうちの子どもは今でも泳ぐことができず、水の中にもぐることもできません。4歳でトライアスロンに参加する前までは、顔に水がかかるのも嫌がっている状況でした。でも、トライアスロンに出ることが決まってから、顔に水をかけられるようにするということを頑張ってチャレンジしてくれました。
水泳だけでなく、自転車だったり、練習させたいけど嫌がることもあると思います。そういうときに目標があると、子どもも積極的にチャレンジしてくれるので、いいきっかけになります。

泳ぐ、自転車に乗る、走るはどのスポーツにも共通する基礎体力やバランス感覚が身に着くので、早いうちからできるようになって損はないですよね。

 

宿泊先は大磯プリンスホテル

受付時間が朝早いので前泊をおススメします。過去2回参加して、それぞれ別の場所に泊まったので2つとも紹介します。
どちらも一長一短ありますが、初めての方であれば大磯プリンスホテルの方がいいと思います。

大磯プリンスホテル

名称 大磯プリンスホテル
所在地 神奈川県中郡大磯町国府本郷546
HP https://www.princehotels.co.jp/oiso/

大会会場の真横(というより敷地内?)なので、ロケーションは抜群にいいです。トライアスロンは朝早くから受付開始なので、朝バタバタせずにすみます。また、受付してから競技開始まで2時間以上あり、ここなら部屋に戻ってゆっくりすることもできます。

人気なので予約は埋まりやすく、また、早めに予約すると割引があって値段が全然違うので、開催スケジュールが発表されたらすぐに予約するのが良いと思います(過去の例でいうと3月くらいに発表でした)

プリンスホテルって古めかしいイメージを持っていたんですが、ここはすごくきれいで、スパも付いていますので、のんびり過ごすことができます。


出典:大磯プリンスホテル公式HP

 

トライアスロンのタイミングだと七夕の飾りがあるので、願い事を書いて短冊を飾りましょう☆

 

いこいの村 あしがら

名称 いこいの村 あしがら
所在地 神奈川県足柄上郡大井町柳260
HP http://www.ikoi.or.jp/

大磯ロングビーチから17km、車で30分前後の距離にある宿です。プリンスに比べるときれいとは言えませんが、十分満足できるレベルですし、大浴場もついています。
山の中で自然に囲まれているので、ホテルに着いてから外で虫取りとかができるところがプリンスホテルより良かったですね。また、値段もプリンスよりお手頃です。


出典:いこいの村 あしがら公式HP

 

今回の旅行でかかった費用

家族4人(大人2名、子供4歳、1歳の計4名)でかかった費用(概算)は下記になります。
なお、食事代は別途かかります(ホテルよって少し変わります)。
ちなみに自転車を持ち込む必要があり、大人のものは分解できる自転車でないと車に乗せるのが難しいので、そういう自転車をもっていない場合は借りるか購入する等を別途検討する必要があります(ヘルメットも必要です)。

高速代(往復) 2,600円
ホテル代 プリンスホテル:23,000円 ※食事代別 予約したのは3月初旬
いこいの村 あしがら:13,000円 ※朝夕食込
トライアスロン
参加費
一般の部(大人):15,000円 ※チャレンジの部は8,000円
ちびっこの部:5,000円
JTU登録費 4,300円
※トライアスロン連合への加盟費用で大人のみ必要になります
上記合計 40,000円~50,000円 ※宿によって異なる

 

コスト的にはそれなりにかかりますが、得られる経験を考えると高すぎではない気がしています。テーマパークや大型公園等を訪れる旅行もいいですが、たまにはこういった運動とセットの旅行も考えてみてはどうでしょうか?大人も運動を始めるいいきっかけになると思います☆